ナル君は最高級に可愛く笑って言った。

「それじゃあ、これからある行事は何でも

ヒヨリンと一緒だよ?」

そりゃ、そのつもりでは居たけども。

「うん、約束は守る主義だからね。」

出来ない行事も多少はあるよ。

「絶対に絶対一緒じゃなきゃ駄目だから!!」

ナル君のお願いは叶えたい。

「いいけど・・・・」

3年間の内にどれだけたくさんの思い出が

作れるかだよね。

「いいけど?」

ナル君のキラキラ光る瞳がズっキュンだ。

「忘れてなかったらね。」

行事って忘れてたりするものじゃん。

よく気付かず過ごすことってある。

「ヒヨリン・・・・・」

だけど、きっと作れると思う。

今しか出来ない思い出。

一生の宝になるって言うじゃないか。

学生時代に出来ることって結構たくさん

あると思うんだよね。

「とりあえず、あたしはお腹が空いた。

もうグーグー鳴ってるの。

さっきから、良い話をしてたのにまるで

雰囲気がなかったのはそのせいね。

あのイマイチ組のせいで飲み物ないし、

超腹が立つサユの飛び蹴りなかったら

あたしが飛び蹴りしようかと思ったぐらいっ」

「日和ちゃん、そういうことしちゃ駄目だよ。」

馨君、でもあのイマイチ組あたしを転ばしたのよ!!

それだけでも、動機に入る!

「だって、馨君。イマイチの癖にしつこいんだよ。

他の3人だってばっちり見たけどこれと言って

イマイチ過ぎて鼻で笑ってやろうかと思ったよ。」

自分の顔見て出直せって言ってしまったものね。

あの時出た言葉に間違いはなかった。

むしろ、何故はっきりと聞こえなかったのか

不思議なぐらいだ。