「そういえば、夏祭りには行ってるの?」
ナル君、よくぞ聞いてくれました。
「それが、父さん急にジャングルが呼んでるんだって
言って居なくなったっきりでもう何年も一緒に行って
ないんだよ!!下手したらもうここ数年は顔すら会わ
せたことないかも・・・この前、帰って来たのはいつ
だったかな?」
5年は会ってないと思うよ。
父さんから写真は送られて来るんだけどね。
「この間は、ラクダに乗った写真が送られて来てね。
砂漠を制覇するとか意味不明なこと書いてあった。」
そんな変な手紙よこされても嬉しくない。
「「「ぶっ」」」
ん?
どうかした?
※何度も言いますが、日和はみんなが父さんと
対面したことを知りません。
「えっ、何か変なこと言った?」
噴出したよね?
今、ばっちり見ちゃったけど。
「気のせいだよ。本当に変わったお父さんだね。」
馨君が満面の笑みを浮かべる。
「ふふっ、うん。だいぶ、変わった父です。」
その時、ちぃー君が急に口を開いた。
「もし、帰って来てたらどうすんだ?」
※みんなちぃー君の発言にギョッとしてます。
「んー、そうだね。とりあえず、父さんの書いた
手紙を全部返すねっ。後、変なもの送らないでって
文句言いたいんだよね。」
言いたいことはたくさんあるんだよ。
全然帰って来ないんだもん。
「おめぇー酷いな。」
だって、変なものばっかり送って来るんだよ?
この間なんて牛の角送られて来てどうすれば
いいんだよって思った。
兄ちゃんといい勝負なんだからね。
「あははっ、だって要らないもん。」
もっと女の子にあげるようなものなら
喜んで受け取ってもいいんだけどね?