ユウヤは嬉しさにじみ出る笑顔で言った。
「おうっ、笹はもっくんと取りに行くからな。」
頼もしいもっくんと一緒に笹を取りに行くのか。
あたしは何か持ってくるべきだろうか?
「何か、居る物はあるの?」
参加費とかあるのかしら?
「とくにねぇぞ」
なしですか?
そんなお疲れ様会いいね。
ちょっと、楽しみになってきたかも。
「じゃあ、色鉛筆とか持ってくるよ。」
短冊も作ってくるねっていうと、
ユウヤはすごく嬉しそうに笑った。
「あははっ、ユウヤって嘘吐けないタイプだ。」
この人は嘘を吐いても顔に出ちゃいそうだもんね。
「何で嘘吐かなきゃなんねぇんだよ。」
ほら、そういう人って正直者でめちゃくちゃ
良いヤツなんだ。
「ぶふっふ、もっくんと笹取りに行くの
いいなぁー!!」
あたしも行きたかったよ。
「ヒヨリンも行くか?」
えっ、マジで?
「行ってもいいの?」
ユウヤは弾けるような笑みで頷く。
「よしっ、3人で取りに行くぞ!
あんまり露出してくんなよ。
竹藪は意外と危ねぇからよ。」
露出って何よ。
あたしがいつそんなのしちゃったよ。
「了解!」
でも、まぁ頷いてやろう。
ユウヤが楽しそうだと何か嬉しい。
「夕方、迎えに行くから支度しとけよ。」
あたし、支度に時間掛からない女なので、
そこらへん大丈夫だと思われる。
もっくんとユウヤで笹を取りに行くって
いうのはどうやって決めたのだろうか?
すごく気になるのだが・・・・・