イケメンだからって何でも許されると思うなよ。

絶対に、いつか復讐する機会にその金髪頭を

ハゲにしてやる!

「俺は全然イケるよ~」

伊織君、あんたは今年中にきっと血祭にされる。

「って、そういうことじゃねぇんだよ!!」

ユウヤが急に立って声を張り上げた。

「ほふっ」

ビックリして間抜けな声を出すと、

「ヒヨリン、明日は七夕なんだよ!!

そして、期末が終わったからお疲れ様会

やるって言っただろ?」

あー、そういえばそんなこと言ってたような。

「学校でやるの?」

それなら来てやってもいいぞよ。

「おうっ、だから絶対来いよ!」

お前は祭りごとが好きそうだったものな。

嬉しそうに笑うユウヤ。

あんたが主役になれる時が来そうだね。

「いいけどさ、お疲れ様会って何するの?」

あたし、あまりクラスの集まりとか行かなかった。

マコ君と田中とサユでお疲れ様って言って、

おでん食べに行ったことはあったけどさ、

不良メンバーズも居るってことは結構

人数が居るってことだよね。

「はぁっ!?知らねぇーのかよ!!」

ユウヤの驚きようもすごかったけど、

他の3人もビックリだったようで目を

丸くしている。

「言ったじゃないか。

あたし、あまり他人に関わることが好きじゃなかった。」

だから、クラスで集まったりすると蕁麻疹出て

生死に関わることだった。

「じゃあ、楽しみにしとけよ!

俺らが教えてやるよ。」

ほう。

言うではないか。

「短冊は書けるの?」

それこそ七夕のやることリストでしょ!?

何を願うかなんて決まってるけどね。