「ヒヨリンが戸惑うの?」
ナル君が首を傾げる。
「あたしも人間だから戸惑うことの一つや二つあるよ。
でもね、友達がたくさん出来たのは嬉しかった。
サユにもそんな気持ちを知って欲しいと思った。」
「おめー、純真過ぎる。」
慶詩はケッ言いながらジュースを飲んだ。
「そうかな?」
よく分からないが、ありのままを語ってる。
「ぶっちゃけあまり恥ずかしいから言いたくなかった。
でも、あの悪魔にかき氷奢ってもらったし・・・
言わないと後で何されるか分からない。」
恐ろしい悪魔のせいである。
「ヒヨリン、物に釣られるよね。」
しょうがない、このかき氷はどうしても
食べたかったんだもん。
「っつうか、相沢はお前の何なわけ?」
やっぱり、それが出ちゃうのね。
「あの内密してくれる?」
別に言ったところで大したことはない。
あたしにとっては嫌な話ではあるが。
「えっ、うん。」
馨君は頷いた。
みんなも首を縦に振った。
「実は、あの悪魔はあたしの従兄だ。」
※ここで5秒ほど止まって下さい。
「「「ええっええええ」」」
不良メンバーズもビックリである。
「あまり言いたくなかったが、従兄だと
思ってはいないんだけど・・・あ、因みに
村田ティーチャーは相沢ティーチャーの
幼馴染で家のお兄ちゃんの友達であることは
知ってるよね?」
「どうりで、日和ちゃんのことに首を突っ込み
たくなるわけだ。」
従兄ってだけの話だ。
何故、あたしにそんなに構うのかは家のお兄ちゃん
でもないのだから不明な点ではある。
学校では先生の間でそれは知れている。
生徒の間では極秘情報である。