とても、可愛らしい子だ。
身長はあたしの方が小さい。
でも、腕とかすごい細いし水着も可愛くて
女の子って感じだった。
「そうね。」
な、何だか、緊張するわ。
こんな可愛い子と喋ってるなんてドキドキ。
後で、よっちゃんに自慢してやろう。
すごい可愛い子に会った。
「あの、どちらから来たんですか?」
ここの地元の子なのかしら?
とっても、可愛いその子がふわりと笑う。
まぁ、なんて可愛いの!!
「えっと、こちらの地元の方ですか?」
ももっちが好きそうな感じだ。
ももっちはこういう可愛い感じの子が
タイプだと言っていたな。
「あ、そうなんです。
友達と一緒に居たんですけど、やっぱり
夏になるとここらへん観光客が多くて。」
ついつい世間話をしてしまった。
あまり会ってすぐに人と喋ることなど
滅多にない。
こう見えて、人見知りだからだ。
だから、その子が喋りかけて来た時は
そっちの意味でもドキドキもんだった。
人付き合いってのは難しい。
勉強の方がまだ分かりやすいもんだ。
どうしても、人の不愉快になることは
したくないなと思ってしまう。
だから、余計接するのがどうしていいか
分からなくなる。
こういうところが不器用で、小さい頃から
この性格で通ってきた分たくさんの友達
を作る気は全くなかった。
サユと友達になれた時もサユさえ居れば
十分だと思ってた。
その前でも、兄ちゃんが遊んでくれるから
友達が居なくても全然平気だった。