それに、馨君が気にかけてくれただけで

あたしのHPは80上がった。

「ヒヨリン、相変わらずよく食べるな。」

ユウヤ、遊んだ後に食べなきゃこの後の

ビーチバレーなど出来ないだろうが。

「みんなこそ育ちざかりなのに少ない

んじゃないの?」

あたしとしては心配ものだ。

その量じゃあたしは持ちこたえることが

出来そうにないよ。

「日和ちゃんが尋常ないぐらい食べてるんだよ。」

これが普通だからという馨君。

あたしはそんなに食べてるつもりがない。

「でも、よく食べた方がいいよ。」

馨君はあたしの頭をポンポン撫でた。

まだまだ発展途上ですからね。

身長は諦めてません。

母さんぐらいの身長は欲しい。

「普通は遠慮するもんだけどな。」

ユウヤに遠慮などしないぞ。

3人で先に戻るとサユが顔を上げて

待ってましたと言わんばかりに自分の

隣をバンバン叩く。

そんなにお腹空きましたか?

そんなサユに残った不良メンバーズビビる。

「はいはい、お待ちどうです。」

袋から焼きそばとたこ焼きを出すと、

割りばしを割って差し出した。

「飲み物は?」

ハッ!!

ねぇよ。

今気付いたぜ。

とんでもなく馬鹿だった。

それを忘れていたとはなんてことなの!!

普通に気付いてない方が可笑しいわ。

「もう一度チャンスを頂きたいです。」

サユの前に膝を立てて許しをもらわねば。

「そういうのいいから早く買ってきなさい。」

人使いが荒い女王サユちゃん。

そんなサユのためにも人走り行って来よう。