「そうだね、そこのカウンターで頼める
みたいだよ。」
馨君はメニューを貰ってきた。
「ふむふむ、頼むものが決まりましたね。」
即決なあたしが先に頼むことになった。
メニューを持って悩む不良メンバーズ、
電話を掛けてどれがいいよと言っている
不良メンバーズにはやれやれだった。
持ち切れないぐらい買ってしまったわ。
これもあれも食べたいと思って欲を
出し過ぎてしまった。
「ヒヨリン、持ちやすぜ。」
不良メンバーズはやたらと優しいヤツが多い。
この格好だが、心は好青年だと思われる。
見た目で判断しないであげてほしい。
「ありがとうでございやす。」
喋り方を真似ってみて笑い合った。
「ヒヨリンだったらどっちにしやすか?」
そして、結構仲良しである。
「こっちの方がいい。」
「それは、やめた方がいい。」
あたしのアドバイスを聞く不良メンバーズ
は結構素直だと思う。
「ヒヨリン、そっち終わったか?」
ユウヤも伊織君と慶詩の分を持って、
馨君はナル君とちぃー君と京君の分を
買い終わったのか先に戻るぞと声を掛けてきた。
「ヒヨリン、後で持っていきやすから
先に戻っててもいいっすよ。」
お言葉に甘えて馨君とユウヤと一緒に
先に戻ることにした。
サユを待たせちゃ悪いからな。
「日和ちゃん、大丈夫?」
少しは持ってもらったにしろかなりの量を
下げているあたしは4人分を持っている馨君
よりも大荷物だった。
「平気。」
自分で食べるものだから自分で持たなきゃね。
少しは不良メンバーズが持ってくれたもの。