その後のレースはとくに興味がなかった。
と言うよりは、慶詩と伊織君とユウヤを
砂の中に埋めてやろうぜということになった。
「はっ、やめろ~!!」
ナル君も加わって4人でユウヤを埋めることになった。
本当を言うなら馨君や京君の走るところを見たかった。
それはアフロのシャッターマンに頼んで激写して
もらうよう頼んだ。
よっちゃん、大丈夫かな?
ちゃんと、撮って欲しいんだけどな。
慶詩と伊織君で地面に穴を掘って、あたしとナル君
で暴れまくるユウヤを確保した。
「は、早くしたまえ」
ユウヤの猛攻に屈しそうであります。
ペチぺチと人の背中叩くな!!
「もう少しの辛抱だ。」
「持ちこたえて欲しいねぇ~」
とっとと掘ってくれ。
ユウヤがもう逃げそうだ。
「こ、この野郎!!」
もう我慢ならんぞ。
お前は後ろからがっちりホールドしてやる。
ユウヤに技をかけようとしたところで、
「ほれ、ユウヤ入れよ。」
金髪ライオンとフェロモン魔導師は穴を
彫り終わったようだ。
「ユウヤ、ここまできて逃げるとかなしだからな。」
ナル君の腕に引かれユウヤ穴に投入。
「やっ、やめろっ!!」
もうユウヤの叫びは虚しい。
「ユウヤ、諦めは肝心よ!」
心を鬼にしてユウヤに砂をかける。
身体を埋めらるユウヤは人生に絶望した
サラリーマンのように灰になった。
「俺は恨むからな・・・」
ユウヤに枕元で呪われそうだ。
今晩の夜は気を付けないといつの間にか
あの世に行ってるかもしれない。
お札を持参してくれば良かった。