ももっちは若干の冷や汗を流しながら
頷いたのだった。
「位置についてよーいってこれは誰が台本
考えたのよっ!!」
バサっとサユが台本を投げ捨てた。
サユのイラつき半端ねぇ。
ツッコミが激しいと恐ろしいよ。
「さーちゃん、落ち着いて。
好きなように言えばいいって。」
一体、誰が運動会のかけっこみたいな
セリフ考えたんだろう?
それはさておきだ。
「じゃあ、そこにあるフライパン使っていい?」
ねぇ、誰がフライパン持ってきたの?
何故、こんなところにあるんだ!!
in the seaには必要ないぞ。
サユはフライパンとお玉を持って、
これ鳴らしたらはじめねと説明した。
「サユリン斬新過ぎる。」
不良メンバーズはサユを崇拝するかのように
見ていたと思う。
それから始まったビーチフラッグ対決は激闘
のものだった。
見苦しい蹴散らしあいがあったことには抗議
をしたいと思った。
こ、怖すぎるぜ。
蹴散らしあいに何故あたしが参加せねばならんのだ!!
鼻から血を出す人や顔面パンチを食らった人など
様々で見てるだけ恐ろしかった。
これぞ、ビーチフラッグの恐ろしさ。
次はナル君の番が来てあたしはナル君にヘルメット
を渡していた。
「ナル君の顔が傷ついたらこのあたしが殴ってやるぞ。」
顔面マスクをつけさせたいところだが、
今は持っていない。
ヘルメットはいいよって言ってたナル君は、
「大丈夫、俺は強いからな。」
し、心配だ!!
そのプリチーなお肌に何かあったらと思うと
ジッとしてられない。