水遊び程度でサユとバシャバシャ遊んでたら、

金髪ライオンからの集合がかかった。

一体、何で集合なんかかけたんだ!!

こっちはもうすぐで太ももまで海に浸かる

ところまできていたというのにさ。

「何する気なのあれ。」

サユは呆れた眼差しで不良メンバーズを見る。

どうも溜まって何か拝んでいるかのように、

金髪ライオンの元に集合する強面たち。

「何かの宗教でも始める気なのだろうか?」

とても、恐ろしい構図に後ずさった。

そういう勧誘はお断りしたい。

「ひーちゃん、浮き輪に空気入ったよ。」

もっくんはあたしの黄色のお気に入りの

浮き輪を持ってきてくれた。

「わー、もっくんさすが!!

ありがとうねっ、何か奢りますよ。」

「いや、いいよ。」

もっくんはやっぱり優しいクマさんだ。

サユが言うのも分からなくない。

「んじゃあ、引けよ。」

ところで、あれは一体何をしているの?

商店街のくじ引きでもしてるみたいだよ。

茶色い紙袋の中に手を突っ込んでいく

不良メンバーズたち。

もっくんもその一味に入って行く。

「日和、何か聞いてないの?」

全く何も知らないですよ。

大体、海に来る話だって昨日聞いたばっかりだ。

それすら驚きだったのに今から何が起ころうと

していると言うんだ。

「ヒヨリンだよっ!サユリンは審判ね。」

な、何を言いました?

あたしの聞き間違いかしら。

「早く、引けチビ。」

む、ムキッィィィ!!

金髪ライオン調子乗っておる。

この海に免じて許・・・せないからっ!!

何故、命令されなきゃならんのだ。

腹が立つわ。