***
「何、日和を見て驚いたってところ?」
サユリが車から出てくるところを7人が
振り返って見る。
「日和、言うほどぺちゃんこじゃないでしょ?
あの子、よく食べるの知ってるよね?
あの子の家の家系は大食いが多いのよ。
それで、日和母を見たらビックリすると思うけど、
すごいスタイル良くて美人でありえないほど大食いだよ。」
つまりねっていうサユリ。
「基本的に摂取したものはエネルギーで放出されるけど、
日和の場合無駄なところに行かない。
太ったことなんてないし、そんな悩みを抱えたこと
すらないけど、その摂取した分がついてると思う。」
そう説明するサユリ。
「着痩せする方なのよね、日和。」
無邪気にいつものメンバーに駆け寄る日和を
見つめるサユリ。
「あのひよこ姫プロポーションはいいって
わけか~。そりゃ、全然圏外だったじゃねぇ~の。」
「変なことしたらただじゃおかないから。」
伊織に忠告するサユリは日和を見て笑う。
「幼児体型じゃねぇのかよ、つまらねぇ~」
慶詩の声にサユリが笑う。
「でも、連れてきてもらっといて礼一つ言わないのは
無礼よね。日和も海に来て嬉しそうだし、どうもあり
がとう。」
照れながらいうサユリがツンデレであるかもしれない
と悟った7人だった。
「ヒヨリンが心配だ。」
ナルの声がうわ言のように続くのだった。