一日にドバっとあるわけでもなくて3日に
分けて少しずつ終わらせる期末テスト。
今日は理数系がメインみたいだ。
みんなソワソワしながらも最後の悪あがき
的なヤツで教科書ガン見している。
「おめー、余裕だな。」
金髪ライオンは机に寝そべる。
あんたに言われたくない。
「日和に話しかけない方がいいよ。
この子、集中力高いと何も見えなくなる子なの。」
そうです。
テストモードですが、別の洋書読んじゃってます。
「集中力が半端ないっていうのかしら?
とにかく、何を言っても無駄。
話を聞いてないことこの上ない。
何をしても気付かない。」
サユに叩かれる。
それでもジーッと洋書を手にしている。
「えっ、ヒヨリン壊れた?」
ナル君の声すら聞こえてません。
ええ、とても集中力が高まるこういう時に
読むのがベストなんですよ。
「ほらっ、教科書しまえ。」
悪魔が降臨なさったようだ。
洋書を鞄の中に仕舞う。
さて、テスト開始と行きますか。
教室が静かになってテストが始まった。
それはもう凄まじい引っ掛け問題出し
やがる悪魔にイラつきましたよ。
因みに悪魔1号の担当教科は英語です。
これは中間の時の満点取らしちまった
的な意味を込めた引っ掛けでしょうな。
他の教科も中間のような甘いテストでは
なかったもののみんな精根使い果たして
うつ伏せになって魂が抜けたように唸ってた。
あたしはテストが終わっても洋書を手にペラペラ
捲っていたけども。
サユに昼飯って弁当投げつけられて頭皮に
軽いダメージを与えられた。