血眼になってでも短期集中型で取得せねば
ならない。
そんなあたしを余所にちぃー君はなんて呑気なの?
どうして、この洋楽や話し声が飛び交う中で微動
だにせず寝てられるのか不思議でならない。
「死んでいる!?」
まさかの死体だったりして!!
それは大変だわ。
この炎天下では腐敗が早いと書物で見たもの。
急いで、土に埋めないと!!
いや、火葬の方が良いのかしら?
「おいっ、千治を勝手に殺すな。」
だ、だって、慶詩!!
見てよ、動かない銅像が一緒に居る不安は
計り知れないじゃないか。
隣の京君は顎を手に乗せてこっちを見ている。
「やっぱり、死んでいる!?」
ちぃー君殺人事件だ!!
だ、誰が容疑者なんだ。
えっと、ここに居るメンツが全員疑いのある
ことになるわね。
本格的に探偵の気分が味わえるなんてとても
ラッキーじゃないか。
少し、探偵になってみるのも興味があったから
丁度良いだろう。
さっきはなりたくないと言ったものの興味には
逆らえない。
まず、やっちゃんさんとサユと馨君は無理だ。
絶対にちぃー君に届かない。
あたしとナル君も届かないから排除。
残るはこの4人ですな。
まず、第一発見者の京君に事情聴取をせねば。
スタンドとサングラスの用意をしなきゃね。
カツ丼は出せないからあるものとして演じよう。
「君がやったのかい?」
どうだね、このカツ丼は!!
※これはイメージです。
ここで5秒ほど留まってあげて下さい。
そして、このくだらない日和の妄想はまだ
まだ続きます。しばらく、付いてきてあげて下さい。