「ナル君、丁度ドライブになってますよ。
何か、お久しぶりな気がしてナル君の
可愛さにトキメキMaxです。」
キラキラした目で窓の外を見つめる
ナル君がこっちに振り返った。
「ヒヨリン・・・・・」
可愛さに拍車が掛かってとても近いことに
鼻血が出そうだ。
「ギブミーティッシュ!!」
惜しみなく出そうだ。
久しぶりにやっときますか。
「えっ、日和ちゃん?」
助手席の馨君が慌てる。
「やめろ、馬鹿っ!」
「こんな時までおふざけしちゃうの~」
「ヒヨリンって感じだ!!」
後ろの3人は黙ってくれ。
噴射した鼻血に馨君からの有り難きティッシュ
さんを鼻に詰める。
とても、女の子の見せちゃいけない姿だ。
それでも、気にしないのがあたしである。
もうこれに動じなくなった時点気にする
ことではないと思っている。
やっちゃんさんだけはビックリしていた。
「ヒヨリンっ!!」
ナル君が心配そうに見つめる。
「ナル君、いつものことだから心配はご無用。」
鼻血が止まるまでの辛抱だ。
「ヒヨリン全然変わってないねっ。」
ナル君、それはどういった意味でしょう?
多少の変化もないなってことよね。
「そ、そうですね。」
とても、落ち込みMaxです。
身長すら何も変わりはないもの。
残念すぎるわ。
普通なら夏にイメチェンとかって
いうのが多いらしいがあたしはまるで
変わりがない。
「あ、でも今日は髪が可愛いね。」
ナル君、君はよくぞ気付いてくれた!