「ただの女子高生です。」
響きがとってもいいわ。
そういえば、女子高生というものになったのね。
「言ってることが女子高生のように思えないんだけど!!」
そう言われても困るわ。
サユは窓の外を見つめたまま言い放つ。
「日和の思考回路は少し可笑しいだけです。」
可笑しいってこれが普通だと思って生きてる
あたしはどうしろと言うの?
サユちゃんっ!!
「サユ、あたしはどこも可笑しいことを言って
いないはずでっ・・・・」
すいません、反論はしません。
「すいません、この子自分の可笑しさ分かって
ないもので。」
サユちゃんっ!!
「サユ、あたしのHPは90減った。」
サユの言葉の威力恐るべし!
「サユリちゃんってジョーク通じるんだね。」
やっちゃんさん、サユにも話しかけてあげて。
あたしと一緒でサユは人見知りが激しいだけ
で打ち解けると結構喋るのです。
「日和と一緒に居れば大抵のことには。」
それ、あたしと一緒に居ることがジョーク
と言っていることに変わりないよ!!
「心が折れる一歩手前です。」
若干、ブルーになりつつあるあたしを
放置してサユとやっちゃんさんは手さぐり
でも喋っていた。
「ヒヨリン、忙しそうだったよな。」
ナル君の声に隣で窓の景色を見る
ナル君の横顔を見つめた。
「そうでもないよ。よっちゃんとももっちには
この間会ってドライブに連れてってもらってとか
結構行き当たりばったりなこともある。」
「えっ、よっちゃんとももっちズルい!!
俺もヒヨリンとドライブ行きたかった。」
今、ドライブでやんす。
ナル君は可愛く拗ねた。