馨君との電話が終わる頃に遅くて心配になった

のかサユが迎えに来た。

いや、サユを夜の外に出させるなんて何かあったら

大変だわと思ったけどダディが玄関で待っていた

のでとても心強かった。

「ひーちゃん、戸締りはしてきた?」

ダディはこんな夜遅くにもウェルカムしてくれる。

とても、寛大な人なのだ。

その心の広さは海より広いはずだ。

「ええ、ダディ完璧ですっ!」

あたしのダディという響きを結構気に入っているらしい。

サユが前に教えてくれた。

「ジョセフィーヌのことは心配要らないからな。

ダディが責任持って預かるから楽しんで来なさい。」

ダディ、遠慮なく遊んできます。

パジャマというよりは甚平を着ているダディ。

その姿はとても大きくて一般の方から見れば

とても恐ろしい人なのだろうがとても優しい

お父さんなのだ。

ジョセフィーヌも父さん以外でよく懐いている。

舎弟になっていると言ってもいいぐらいだ。

「はい、出来たら写真を撮って参ります!」

デジカメを荷造りの鞄に入れたはず。

ダディやマミーにも見せたいわ。

どんな2泊3日になるのかまだ分からないけど、

ドキドキワクワクして心が落ち着きそうもない。

サユの部屋でバタバタしながらいつもどおり、

2人でお喋りしてたらどっちからともなく眠って

しまったらしい。

毎度ながらサユと一緒に寝ると安心する。

ジョセフィーヌと一緒に寝ると安心するのと

一緒みたいだ。

そのせいか、よく寝過ぎてしまう。

サユも大概あたしが泊まるとよく寝坊する

とか言ってた。

やっぱり、サユとあたしは似てるかもしれない。

一緒に居ると似るって言うのは迷信じゃない気が

すると思う今日この頃です。