「そういえば、マコ。

明日から2日は出かけるから。」

サユがメロンソーダを飲みながら

マコ君に言った。

「えっ?あ、そういえば、言ってたよな。

俺が丁度アイツの補修に付き合うってヤツで

のだよな?」

田中の補修に付き合ってあげる優しいマコ君。

「そうそう、日和と一緒に出掛けることに

なってるのよ。」

とりあえず、出掛けることになってるらしい。

空けといてと言われただけである。

あまり気にしていなかったわ。

「そっか、気を付けて行って来な。」

マコ君はカフェオレをストローでかき混ぜる。

時々、マコ君は子どもっぽいことをする。

「マコ君も田中によろしくね。」

あの田中の頭の悪さは死活問題だ。

少しは成長というものを見せて欲しいものだ。

中学の頃から変わらないというのも何だか。

「ああ、うん。」

その日はまたまたサユのお家でご馳走になり、

2人にさせてあげたかったのでダディと一緒に

テレビを見て修平君と一緒にアイスを買いに

街に出てから修平君とお別れした。

アイスを公園で食べて修平君にこの間の

特番の話をしていたのだが修平君は相変わらず

の冷酷美少年だ。

あたしの話は聞いてくれているのだろうが、

あまりにも無反応で困った。

とても、つまらない話をしてしまったの

かしらと始終後悔の念に押しつぶされる

と思ったら修平君はボソッと呟いた。

「・・・・・面白いから。」

喋ってるあたしがどうやら面白いと言いたいみたい。

でも、年頃の男の子だもの。

あたしの話でなくてあたしに面白いと言って頂ける

なんてとても光栄な話だった。

そして、冒頭に戻る。