気長に待ってあげよう。

マコ君以上に面食いそうな田中のことだ。

すごい大物を釣ってくるに違いない。

「こ、これが最新の技術!?」

初体験のプリクラと言う未知なる生命体は

何ともキラキラしていた。

美肌効果とかって一体何?

どうなったら肌がここまで綺麗になるのって

ぐらいの代物だった。

「日和・・・・・」

サユは時代に乗り遅れたあたしを見てため息を吐いた。

「日和ちゃん、初めてなんだっけ?」

ええ、ゲームセンターに来るのも

初めてだったのよ。

「現代の技術はとても素晴らしいわ。

どうやったらここまで美しく肌に

修正出来るのかしら?」

プリクラというものを作った人に

これは聞き込みしたいわ。

「そこまで言っちゃう!?」

だって、興味深いもの。

こんなにもすごい技術が身近にあった

なんて誤算だったわ。

「日和、後で2人で撮ろうね。」

サユは4人で撮ったプリクラに

落書きする。

「あら、このペンでお絵かきが

出来るのね?」

どれどれ、あたしも落書きして

みましょうか?

んんっ、何このキラキラしたスタンプ

やらはビックリ棚から牡丹餅。

目の色とかも変えられちゃうのね。

とってもすごい技術を目の当たりにした。

とりあえず、夏休みエンジョイと書いて

適当に絵を描いてやった。

スタンプ効果はあまり派手にせずだ。

とても、楽しいその作業に感動した。

次に、サユと2人でプリクラを撮って

2人で落書きをしてゲームセンターを

満喫した。