「そんじゃあ、一回来るか?」

た、田中!!

紹介してくれるのね?

ぜひともその先生に会って握手とサインを貰いたい。

そして、何か熱い言葉をプレゼントして頂きたい。

ついいでに言うなら熱い言葉の伝授を受けたい。

「その先生を紹介してくれるの?」

田中は親指を立ててグッジョブをした。

「えっ、日和ちゃん来るの?」

マコ君が急に話に割ってきた。

「ええ、その男の中の男という先生に

お会いしてみたいだけよ。」

キリっと言い放つとマコ君は苦笑いで

頼んだ生姜焼き定食の味噌汁を啜った。

「日和が行くならあたしも連れて来なさいよ。

そうだ、日和っ、秋にでも行こうよ。

文化祭の時に2人で乗り込もう。」

サユも加わって一大プロジェクトが

立ち上がるのだった。

「それじゃあ、サユリちゃんと日和ちゃんの

文化祭も案内してもらおうぜ。

俺らの時は俺らがちゃんと案内してやるからさ。」

田中は楽しそうに計画を練ってきた。

他校の文化祭ね。

少々興味があるわ。

「いいけど、日和ちゃん大丈夫?」

人ごみが苦手なあたしを気遣うマコ君。

「平気よ、サユが居るもの!

案内してくれるよね?」

マコ君はもちろんだよと言って笑った。

秋が待ち遠しくなってきたわ。

そういえば、ウチの文化祭はいつだった

かしらね?

高校初めての文化祭は一体どういった感じ

になるのだろうか。

未知なる行事だ。

ウチの学校結構普段でさえお祭り騒ぎで

廊下に溜まってる不良が多いもの他校生と

揉め事が起きなきゃいいけど・・・・・