でも、何かこうやって4人で集まるのは久しぶり

だったよね。

中学の頃に比べると本当にこのメンバーで会う

ことが減ったから少し寂しかった。

マコ君はサユの迎えでたまに会ったりするけど、

やっぱりこうやってお話するのは久しぶりですごく

嬉しかった。

田中も見た目は金髪の短髪だが中身は全然変わらない

男でホッとした。

田中の高校デビューについてマコ君が語っていた。

今は、野球部ではなくなったらしい。

男子校の野球部はいろいろと大変そうで結構

制限される生活になるのを聞いて入るのを断念

したとのことだ。

男子校での生活を聞かされたあたしとサユは

顔を見合わせて笑った。

マコ君は苦笑いで体育のむさ苦しさを語って、

田中は熱血先生についてを面白おかしくモノマネ

付で披露してくれた。

『夕日に向かって走るんだッ!』

どこの学園ドラマなの?

そんな暑苦しい先生今も居るものなのね。

現実に居るとは思わなかったわ。

あたしの周りにはとくにこれと言って

パッとしない先生が多い。

むしろ、悪魔が居るだけで気苦労だ。

「あのセリフを言っちまうのがどうも

すげぇと思うんだよな。」

田中、あたしもそう思うわ。

中々、居ない貴重価値よ。

そういう先生は大事にしてあげるべきよ。

田中のモノマネを見る限りでその熱血

教師にお会いしたくなった。

「そのような先生に一度お目にかかりたいわ。」

とても気になるわ。

どんな方かしら?

ダディのような方をイメージする。

熱血男と言えばダディだ。

あたしの中で殿堂入りの熱血男はダディしか

居ないのだ。