マコ君が居ない時も話しかけてくれて、
気を使わず話すことが出来る友達だ。
あたしの数少ない友達リストの1人である。
「田中は何かあったのか?」
その金髪の理由を言えや!!
何があったと言うのか。
そして、田中を苛めたヤツはシメる。
確か、マコ君と同じ男子校に通って
いるはずだから男を殴り込みしに
行かなくちゃならないのか。
サユを連れて行けば何とかなる。
「えっ、何か?とくに何もないけどな。
マコと仲良く学校通ってるぜ?
そういや、日和ちゃん紹介してとか
やけに友達がうぜぇーの。」
田中がハニカムような笑みをまき散らす
と近くに居た女の人がバタリ。
「へ、へぇ~」
相変わらずのハニカミご馳走様です。
そのハニカミには慣れが出来てた。
最初はマコ君のハニカミにも眩しいと
思ったものだわ。
「ぜってぇ~、教える気しないけどな。」
ぜひともそうして欲しいわ。
田中はあたしが他人にあまり関わり
たくないのを知っている。
もちろん、蕁麻疹が出るのもだ。
マコ君も田中も結構それで心配してくれた。
だから、無理やり友達誘ったりせずに
してくれて結構助かったのだ。
「蕁麻疹は治ったかもしれないの。」
そんな蕁麻疹出る体が最近不良メンバーズ
に免疫付けられて封印の危機だ。
今まで避けて来たのに蕁麻疹がピタリ
止まったのはある意味奇跡だ。
こうやってプールに来るのも
なるべく人の居ないところを
探して遊んでくれてたから正直
すごくマコ君と田中には有り難いと思った。