それにてもみんなあたしをコールセンターか何かと
勘違いしているのだろうか?
引っ切り無しにあたしのケータイに着信が掛かる。
普段はほぼ誰からも来ないというのにこの期間は
ありえんほど来るぞ。
さっきはクルミちゃんが泣きながら電話してきたから、
最初かなりプンスカしながら出て慰めて頑張れよと
言ってアドバイスをした。
「日和ちゃん、大変そうだね。」
修平君は賢い子である。
真君も割と頭が切れる方だって兄ちゃん言ってた。
サユは普通らしいけど、それなりにやれば出来る子だ。
むしろ、あたしなんて要らないのではと思うほどにだ。
こうまったりしてる時に電話がよく鳴るものだ。
「修平君は大丈夫?」
あたしが心配するほど頭が悪いわけじゃないけど、
「うん、へーき。」
修平君はあたしの弟も同然だ。
冷酷美少年ではあるが、ツンデレだ。
「何か、飲み物持ってこようか。」
サユは今暗記科目を頑張ってるようだ。
「日和、お茶飲みたい。」
ふほほっ。
サユちゃん、かわゆい。
「修平君は何が良いかね?」
「・・・俺も姉ちゃんと一緒でいい。」
ツンデレ最高!!
この2人は一々可愛いところがあるよ。
「はいはい、了解」
キッチンに行くとマミーが居て、
キッチンに繋がるリビングにはダディが
ジョセフィーヌと一緒にトレーニングしてた。
逞しい男ダディだ!!
「日和ちゃん、いつもさーちゃんの勉強見て
くれてありがとうね。」
「いえ、あたしこそ毎晩泊りに来てしまって、
お世話になってます。」
ふふって笑うマミーはすごく可愛い。
ウチの母さんと本当に親友だったのと
聞いたこともあったかな。