あたしも自分でも思うが、サユみたいに美人

ではないしツンデレではないはずだ。

たまにツンとすることはある。

それでも、サユとは長年の付き合いもあってか

似てるところが結構ある。

例えば、さっきもあったが優柔不断ではないので

すぐに何でも決められる。

ここに行こうと思ったらそこに行く。

そして、やるなと言われたことをやってしまいたくなる

っていうのも同じでよくダディに駄目だよって言われた。

マミーもダディも決してすごく怒ることをしない。

ちゃんと尊重してくれてでも間違ってることは

間違ってるよと正してくれる大人だ。

馬鹿なことはしないがたまに心配させる

ようなことをしてしまうのもある。

そのたび、サユと一緒に落ち込んだりもした。

だから、あたしとサユはそういうことも

一緒にやってきたからこそお互いを分かってて、

絆が強く誰にも割り込めないものがあるのだと

あたしは思っている。

「そういえば、ママが今日はそうめんだって。」

今日はサユのお家で夕飯をご馳走させて

頂けるようで嬉しい。

ダディと釣りの道具の手入れが出来るわ。

川に釣りに行くのもそろそろだったかしら。

「めんつゆ買いに行くよ。」

サユの後ろ姿はカッコイイ。

ダディみたいに頼もしい。

美人なだけじゃないのがサユなのだ。

時にはツンデレで可愛くて、時には暴走魔で

時にはすごく頼もしくある。

知らないことばっかりだった昔。

サユと仲良くなったきっかけはまた今度

にでも説明しよう。

頼りがいがあるサユにジョセフィーヌを

連れて付いて行った。

めんつゆを買いに行くとかいいながら、

醤油を買いそうになったちょっぴり抜けてる

サユを見て笑った。