氷点下ガールは手を振って帰って行った。
「藍って可愛いよね。」
サユがふふって言いながらジョセフィーヌを
撫でるとようやく待ってましたと言わんばかりに
ジョセフィーヌが飛びつく。
サユは宥めていた。
「サユが藍ちゃんと仲良くなって良かった。
何となく気が合うのではと元々思ってたけど、
こうやって仲良くなったの見れて嬉しかったよ。」
ジョセフィーヌのリードを持ちながら、
夕焼け色に染まる街を2人で並んだ歩いた。
「日和の友達はあたしだって仲良くしたい。」
サユのその言葉でマコ君を思い出した。
そういえば、マコ君はそんな感じの
ことを言っていたよね。
サユの大事なものは自分にとっても大事な
ものだからって力強く言ってた。
そんなマコ君の影響を受けているのかも
しれないなと思ったらクスリ笑った。
サユに何よって言われた。
「みんなとも仲良くしてくれてるもんね。」
そんなサユを親友に持ててあたしは
幸せ者だと思う。
ツンデレで可愛いサユは史上最強にカッコイイ
あたしの親友だ。
みんなを怖がらず接してくれるサユは
誰よりもあたしの味方でそんなサユに
何度も感謝の気持ちでいっぱいになる。
「たまたまよ。」
そうやって、ツンデレするサユはやっぱり
可愛いと思う。
普段のサユからはきっと思い浮かぶことはない。
いつもツンツンしてるからね。
周りもサユは美人で通ってる。
不良メンバーズの中ではサユは崇拝される
ほどの美人で殿堂入りしてるぐらいだ。
そういえば、一度誰かに聞かれたことがある。
あたしとサユはタイプも見た目も全然違うけど、
すごく仲がいいよなって。