修平君も期末が近いらしくサユの部屋で

一緒に勉強する。

ここの姉弟も仲がいいことこの上ない。

サユは修平君のことをめちゃくちゃ可愛がってる。

修平君もサユのこと大好きだ。

冷たい2人だが、姉弟というのは心が通じ合ってる

みたいですごく仲が良いのだ。

そういえば、サユにはもう一人兄弟が居る。

もう成人を越した大人なので実家を出て働いている。

それがまたマミーそっくりなイケメンでダディの

遺伝子はどこかに散ったらしい。

真(しん)君と言ってよくウチの兄ちゃんと遊んで

くれたこれまたクールな男だ。

よく兄ちゃんが真君は冷たい男だと泣きついてきた。

確か、今年で大学卒業して会社で働いてるとか

この間ダディに聞いた。

大学に入学と共に一人暮らしを始めたとのことで

もう3年会ってないと思う。

大学1年ではよく帰って来てたみたいだけど、

2年生ぐらいから忙しくて帰ってる暇がないとか。

兄ちゃんとは同じ年には見えないほどの大人だ。

透真の方であるが、あの兄ちゃんどうにかならない

かな?本気で心配になってきたよ。

父さんみたいな男にまっしぐらで困った兄ちゃんだ。

そして、お気づきだろうか?

サユ家もあたしの立花家も娘1人。

これは共通点でどこの家でも娘は崇拝されるかの

ごとくで可愛がられる。

なので、ダディはウチの父ちゃんや兄ちゃんの

分までサユとあたしを甘やかす義務があると

熱く語ってくれた。

クールな真君も実はサユやあたしにはすごく

優しいのである。

ダディには冷たくあしらうなどしているようだが、

ウチの兄ちゃんにも冷たいらしいがあたしは真君

にはとても良くしてもらった。

遊んでくれたし、風邪引いた時はゼリーを袋

いっぱい買ってきてくれた。

面倒見のいいお兄ちゃんでウチの兄ちゃんにも

見習って欲しいと正直思った。