「宗一郎!ごはんよ!」

「よし!生き返ろう!」

そう言って宗一郎は食卓についた。

「いただきマンモス」

宗一郎は親父ギャグをとばしながら久しぶりの獲物にありついたハイエナのように食べだした。

「ねぇ亜紀!この家の合鍵いらないかな?」

真紀はご飯を口に運びながら言った。

「どうして?四人とも一つづつ持ってるからいらないでしょう?」

「そうよね?」

真紀は、合鍵を作るところはないか、真剣に考えていた。

「ただいま!」

その時、次女の早紀が帰ってきた。

「早紀!ご飯は?」

「いらない!」

「えぇ?」

早紀はそのまま部屋へ入って行った。

「早紀姉ちゃんまたふられたんだ?」

宗一郎が楽しげに言った。