「おはようございます」
精一杯の作り笑いで、知らない高校生に挨拶。
「え、あ、お、オハヨウゴザイマス」
「毎朝、この電車ですよね」
彼が毎朝私と同じ電車、同じ車両に乗って、こっちを見てることなんてとっくに気付いてた。
「私、あなたのことがずっと気になってて。もしよろしかったら、アドレス、交換しません?」
顔真っ赤よ。高校生君。
ちょろいもんよね。本当に。
学校が違うから降りる駅も違う。
高校生君よりも前の駅で降りて、窓越しに彼に手を降った。
また明日ね。高校生君。
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