話し終わったら、涙がとまらへんくなって、声をあげて泣いた。
そんなあたしを達也は、そっと抱きしめてくれた。
「龍さんは、いいな…。」
「えっ…?何で?」
「だって、自分のために泣いてくれる人がいるんやで?俺は、泣いてもらえへんかったし…。」
達也は、苦笑いしながら言った。
「俺のためにも、絶対幸せになれよ!」
達也はあたしの頭を軽く叩くと、部屋を出ていった。
そうやんな…
あたし、達也を傷つけてまで、"龍"選んだんや。
忘れてた。
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