「別れよ…。」
「は?」
「あたし、もう無理…。達也束縛激しいし、友達からメールきただけで『男か?』って…。あたしのこと、信じてくれてないもん。だから…別れよ。」
「嫌や…嫌や!!真希、俺別れたくない!」
達也があたしの肩を掴んで、必死に叫ぶ。
「達也!!」
「…!真希、ごめん。」
「ううん。」
「…分かった。別れよ。」
「えっ?」
「でもな、俺はまだ真希のこと好きやから…。やから、絶対にまた真希の隣に戻ってくる。」
「うん。期待しとく。」
「じゃあ、早く行ってこい。真希の今行きたいとこに。」
あたしは静かに頷いて、歩きだす。
「真希!!別れても、俺は上原グループの副番長でいてもいい?」
あたしは涙がでた。
別れても、こんなあたしの仲間でいてくれるなんて………。
「もちろん!」
あたしは後ろを向きながら、笑顔で言った。
さよなら、達也…
もう、達也と交わることは絶対ないやろう…
でも、また今まで通りの生き方ができる。
変わることは…
もう、支えてくれる人がいいひんってこと……