戻ったら、滝沢が寝転がって空を眺めてた。

「ただいま。」

あたしも滝沢の横に寝転がって、空を眺める。

「あっ、おかえり。どうやった?」

「大丈夫やったよ。」

「そうか。よかった…。本間にごめんな。」

「何で滝沢が謝んの?」

「いや。真希どころか、真希の仲間まで巻き込んだから…。」

「いいよ。こっちが勝手にしたことやから。」


そう言ってると、滝沢があたしをじっと見ていた。

「何?」

「あのさ、真希…。俺らって、もう恋人同士やんな?」

その言葉に、あたしはバッと起き上がる。

「な、何よ急に…!」

「やから、もう恋人同士なんやから、俺のこと名前で呼んでよ。」

そして、滝沢はあたしに顔を近づけてくる。


「ちょっ!近い近い!」

慌てて離れようとすると、滝沢に腕を掴まれた。

「俺のこと、名前で呼んでくれるまで離れへん。」


あたしはどうしたらいいのか分からなくて、そのまま沈黙が続いた。