「真希!!」

途中で、あたしは滝沢に呼び止められる。

後ろを振り返ると…

「巻き込んで、ごめんな。」

申し訳なさそうな顔をした滝沢が、こちらに向かって叫んでた。


あたしは首を横に振って、また歩き出す。



達也…、みんな…、無事でいてや。


ガンッ


「あっ!真希さん。」

中を見ると、相手の奴らが全員倒れてた。

「よかった…。みんな無事やな。」


「あったりまえじゃないですか!」

そう言って、全員がニッと笑った。



あたし、みんなの笑顔大好きやわ。
いつも、これを見るのを楽しみに喧嘩してたかもしれんな…。

「達也、みんな連れて、先に基地帰っといて!あたしは、滝沢送り届けてから帰るから!」

「はい!」


そう言って、あたしはまた、来た道を戻っていく。