あたし、最低なことした。
達也に、あんなひどいこと言っちゃった。

どうしよ…


この頃あたしの頭の中では、"後悔"という気持ちがグルグルと回っていた。



その頃あたしの部屋では…

「達也さん、どうでしたか?」

「フラれたわ。俺のこと、そんなふうに考えたことないって…。」

「そうっすか…。」

「でもまぁ、急に言われたら誰だって混乱するよな。」

「達也さんなら、またいい人がいますって!」

「そうやんな。」

「はい!」


達也を、全員で慰めていた。


「あたし…、戻りにくいやん。どうしよ。」


意を決して、あたしは立ち上がる。


ガチャッ

「あっ!真希さんどこ行ってたんすか〜。真希さんも飲みましょうよ。」

みんなあたしを温かく迎えてくれて、あたしはびっくりした。

「えっ…、みんな?」

「ほら早く!」


あたしは無理矢理引っ張られて、座らされる。


そっと達也の方を見ると、達也はこっちを見て笑ってた。

えっ?

どういうこと?


まるでさっきのことがなかったかのように、みんな笑ってた。

きっとあたしに気遣ってるんやろーな。

心の中で、みんなに感謝する。


その日は、夜遅くまでみんなと飲み明かした。