"真希が、危ない!!"


何でこう思ったのか分からへん。

でも、とてつもない不安と恐怖に襲われたことは、確かやった。




「はい、もしもし。」


私は、とっさに達也君に電話してた。


「達也君!!」

「どうしたん?そんな慌てて…。何かあった?」

「真希が…真希が危ない!」
「えっ!?」


そこから私は、達也君に今あったことを全部言った。

「今真希がいそうな所分かる?」

達也君に聞かれて、私は口をつぐんでしまった。

「いえ…。」


そう答えた時、真希の携帯が目に入った。


「あっ!」

真希の携帯の画面に写る龍君と美紀ちゃんの背景に、あるものが写ってた。


「どうしたん!?」

達也君が急いで聞き返してくる。


「添付されてる画像の背景、何か倉庫みたい。」

「倉庫?その他に何か目印になるものない?」


あたしは画像をじっと見つめた。