でもこの時の美紀ちゃんの言葉が…大きなカギを握ってた。
今は気づくわけもないけど…
あたしはモヤモヤした気持ちのまま、教室に戻った。
「…希?…真希?聞いてる?」
「…えっ!!何!?ごめん!ちょっとボーッとしてた。」
「なぁ真希…。」
加奈があたしを真剣な顔で見てくる。
「聞いてほしくなさそうやったからずっと聞かへんかったけど、もうそろそろ限界やわ。何があったん?」
「加奈…。ごめん。言いたくない。」
「真希…。言ってよ!あたしら、親友やろ?」
あたしは何も返事することができひんかった。
バンッ!!
「もういいよ!あたしら、所詮そんな程度の仲やったんやな!」
加奈は教室から走り出ていった。
あたしは…
追いかけることができひんかった。