「うん、ちょっと…。」
あたしの肩に達也が触れる…
ビクッ
思わずあたしは、達也から離れた。
「ごっごめん。」
「何があった?」
あたしを心配そうに見る達也と、みんな…
やっぱり隠し事はできひんって思ったあたしは、達也とみんなに、本間のことを話した。
「そうか…。」
達也もみんなも、静かにあたしの話を聞いてた。
あたしは、話し終わったとたんに急に力が抜けて、目からまた涙がこぼれた。
「大丈夫。俺らのリーダーなんやから、俺らが守る。怖い思いしたな。」
そう言って達也はあたしを抱きしめた。
「そうですよ。俺らが絶対守ります。」
「俺も!」
「俺も!」
みんなに支えられてるんやって、この時改めて感じた。
「みんな…、ありがとう。」
みんながそう言ってくれて、あたしは安心した。