かちゃりという音を立てて図書室のドアが開く


…まだ、センパイ来てないのかな


「はぁ…」


またため息


センパイに好きな人…だれだろ


ホント今日の告白無意味じゃないか


結子ちゃんには悪いけど明日はお祝いパーティーじゃなくて残念デシタパーティーになっちゃうなー





「……っ」


いた
センパイやっぱり待たせちゃってた


「実月、センパイ」


呼ぶと顔をこちらに向けていつものようににこって笑う


本、読んでたみたい
私のほうからはセンパイがいるってのしか見れなかったから気づかなかったけど
何の本、読んでたのかなぁ
その読んでた本を本棚にしまって私の近くにきた


「話って、何?」


嗚呼やっぱりダメだよ