…痛い…同じトコを2回も思いっきり叩かないでほしい


「言い訳?」


「じゃあどうして昨日あんなに仲良く2人でお話してたのよ!」


「…私たちだってあまりお話できないのに…ッ!」


「!!!」


つぎは髪の毛を引っ張られる


「ちょっ、痛い…っ」


なんでわたしがこんなことされなくちゃいけないんだ…っ!



ホント、思いっきり引っ張られていて手がはなせられない


先輩たちの目が、すごく怖い


「分かったわね?今後一切郁夜君に近づかないで」


さっきよりも強く髪を引っ張られる


「いたいの嫌でしょ?約束守ればもうこんなことしなから」


そう言って私の髪の毛から先輩の手が離れた


でも引っ張られたところが麻痺していてじんじんする


「こう思っているのは私たちだけじゃないのよ。もっとたくさんいる」


「………」


「今度はこんなもんじゃ済まないからね」


ガラガラガラ、ピシャンッ


それだけ言い残して先輩たちは私を置いたまま空き教室から出て行った