『麻美、俺と付き合うの疲れるやろ?』



ナオからの突然の質問。

今思えば、これは最後の賭けだったのかもしれないね。


この時のあたしは

馬鹿だった。

最低だった。

自分の事しか考えてなかったんだ。



『うん、疲れた』



こう、最低な言葉を発していた。


『ナオは?ナオだって疲れたでしょ?』



俺は大丈夫やで!!って

そう、答えてくれるって思ってた。

また、励ましてくれるって思ってた。


だって・・・ね?

いつものナオならそうだったもん。




・・・ほらね?

あたしは、こうやって甘えすぎてた。

付き合ってからずっと

ナオの事、いっぱい傷つけてたんだって思う。



本当に最悪な女。


ナオの言葉で、初めて気づかされる。












『俺も正直、疲れたわ』