「ここで、なんかあるんだな?」
逃がさない。とでも言うように杜斗はベリルを見据えて問いかけた。
そして安心させるように付け加える。
「俺たちは自衛隊員だ。役に立つと思うけどね」
言った彼にベリルは口の端をつりあげた。
「だろうね」
「! 知ってたのか?」
軽く腕組みしていたベリルは2人から少し離れて下を見下ろして応える。
「辺りを窺うしぐさが兵士特有の動きだった」
それに今度は杜斗が感心した。
「それに気付いたあんたもその方面の人間だよな?」
「傭兵だよ」
「! 傭兵?」
時弥は怪訝な表情を浮かべた。
兵士からみれば傭兵などヤクザな職業だ。
戦場でも兵士と傭兵の間には色々といざこざが絶えない。
とは言っても自衛隊自体には関係のない話だ。
その話も共同演習で一緒になったアメリカ軍兵士から聞いたものである。
逃がさない。とでも言うように杜斗はベリルを見据えて問いかけた。
そして安心させるように付け加える。
「俺たちは自衛隊員だ。役に立つと思うけどね」
言った彼にベリルは口の端をつりあげた。
「だろうね」
「! 知ってたのか?」
軽く腕組みしていたベリルは2人から少し離れて下を見下ろして応える。
「辺りを窺うしぐさが兵士特有の動きだった」
それに今度は杜斗が感心した。
「それに気付いたあんたもその方面の人間だよな?」
「傭兵だよ」
「! 傭兵?」
時弥は怪訝な表情を浮かべた。
兵士からみれば傭兵などヤクザな職業だ。
戦場でも兵士と傭兵の間には色々といざこざが絶えない。
とは言っても自衛隊自体には関係のない話だ。
その話も共同演習で一緒になったアメリカ軍兵士から聞いたものである。