少女が横たわっている
片足
私は顔だけ見ようとしている
特に悲しんではいない
悼むでなく、話しかけるでなく、ただ見に来ることが目的で、淡々とその目的だけを果たしている

振り返ると、フランス人形みたいなドレスを着た小さい女の子の死体が数体、無造作に積み上げてある。

その横にタイル張りの水槽があり、ガリガリの人間みたいな何かと、膨れ上がった茶色い赤ん坊が胸元まで浸かっている

ガリガリは動かないが、赤ん坊は体をゆらゆらさせていて、私は溺れてしまわないかとはらはらしている
でも、赤ん坊が生きてるか確信が持てなくて、手をだすことを躊躇している


完全無欠の方のナースがまた登場
「そっちはダメですよ」と優しく叱られて、部屋を出ていく

ドアは無かったはずなのに、うしろでガシャーンと防火扉が閉まるみたいな大きな金属音


…で、目覚め