鬼たちの所作はこの上ないほど完璧だけど、殺気がやばすぎ。



総長、副総長はともかく、幹部2人は固まってるよ。



運転手さんなんか可哀想に。



ご愁傷様です。





今のお兄ちゃんたちに何を言っても無駄そうだから……いや、違う。



関わりたくないから、黙って悠基を見守っていると。




「あぁ」




まさかの鬼をスルー!!



おまけに、ちゃっかり挨拶の返事もしてるし。




悠基は堂々と鬼2人の間をすり抜けて、校舎に向かったけれど。



―――ガシッ



今日の鬼は手強いみたいです……。