そうこうしているうちに、学校の門が見えてきた。




「ねぇ、亜美」




ぼうっとしていると、留衣にスカートを引っ張られた。




『どうしたの?』



「あそこ見て……」




留衣の指差した方を見ると。



『赤鬼と青鬼?』



が、いた。




「やっぱ亜美にもそう見えるよね?」



『うん。あれは相当キてるね……』




ありゃ、角が生えてるわ。




「俺ら、空虎と炎虎に何かしたやろか?」




お兄ちゃん2人に。