それから私たちは、下っぱ君の持ってきてくれた朝食を食べて、車に乗り込んだのは11時だった。




黒塗りのベンツに、黒のスーツを着こなし、サングラスをかけた運転手。




どこのSPやねん!!



と、ツッコミたくなるのは私だけじゃないだろう……。




「学校でよろしいですか?」



「あぁ」




風龍専属の運転手なのかな?



不思議に思っていると、エスパー・智が。




「この車は悠基のお父さんがくれたもので、運転手は新橋家で働いている人ですよ。
ちなみに、僕はエスパーじゃないですからね?」




私には、あなたはエスパーにしか見えないんですけど。