俺は怖いんだ………
もし、気持ちを伝えてフラれたら………
俺は一生ゆずの側にいられない。
それだけは、何がなんでも避けたい………
これが俺の本当の気持ち。
ゆず………
俺にはゆずだけなんだ………
ゆずがいなくなるなんて……
ゆずが他の誰かのものになるなんて……
考えられない………
授業中、窓側の席の俺は、ゆず達が体育をしているのを見ていた。ゆずと同じクラスだけど、女子が体育の時は、男子は保健体育だった。
ゆずは怜衣と一緒にペアを組み、ストレッチをしていた。
ずっとゆずだけを見ていると、ゆずと目があった。
一瞬にして心臓がばくばくになったけど、冷静を装った。
ゆずは俺に向かって大きく手を振ってきた。