「いつか話すよ……いつか……」


今は黙っておこう。


そう思ったあの時の俺は、ただ現実から逃げたかったんだと思う。

逃げて、逃げて、逃げられるギリギリまで逃げて………


最後にはお前らを傷つけた。


ホントにごめん………しん、怜衣、ゆず………





「いつか?」


「あぁ、いつか……」


「約束な!」


あぁと言い、俺としんは帰った。