「ごめん……」


 なんで俺に謝るんだ?


 俺だってこんな事、胸を張って言ってるわけじゃない。


 だってこの間――そう、路地で誰かが殴られてるのを――


 ……あ、れ?


 もしかしてあの時の?


 巻き込まれないように、そっちを見ずにそそくさと通り過ぎたけど。


 あれは確かにウチの学校の制服だった、よな。


「あ……」