邪心を打ち消すかのように、俺は目の前のお茶に手をつけた。


 ゆっくり飲むと、体全体に染み渡るあたたかさ。


 気を抜けば涙が出てしまいそうだった。


「亡くなったのは……昨日の晩なんだ」


「うん」


「これは……まだ生徒に公表してはいけないんだが……うーん、でも……」



「センセ。俺知りたい」