俺は岡田センセに促され、職員室奥の小部屋へ通された。


 見回すと、トロフィーや表彰状なんかが飾ってある。


 普段はあまり使用していないのか、真新しいにおいが鼻をつく。


「お茶、入れてくるから。ちょっと座って待っててくれ」


「……うん」


 センセが出ていったのを見送り、俺はソファーに腰掛けた。


 テーブルの上にはよく分からん種類の花が生けてあった。


 俺は花に詳しくないし好きでもないけど、今は違う。