「相変わらず、いい男だね徹くん。
顔も体もいい。」


ベタベタと体にさわる。


「ちょっとお母さんやめてよ。」


「あら、恵理ヤキモチ?」


ヤキモチって…。


男の人の体にベタベタさわる母親、普通止めるでしょう。


「ヤキモチなんて焼く必要ないだろ。」


お母さんから離れた徹ちゃんに、腰に手をまわされる。


「ヤキモチじゃないから。」

だって徹ちゃんは幼なじみだと思ってる。


徹ちゃんの言う通り、ヤキモチ焼く必要ない。


そう、徹ちゃんは私の気持ち知らないから。


「うん、分かった。」


そう言いながら、頭にキスをしてくる。


「あー、癒されるわー。
二人のイチャイチャみてると。
医者だから患者の事言えないけど、今日はムカついてムカついて。
命をなんだと思ってるのかしら。」


お母さんが悲しんでる。


なにか病院であったんだな。


「いい、よく聞いてね。
セックスって、大切な事なのよ。
きちんと考えてしなさい。
子供の事も考えて、産む時期でないなら避妊きちんとね。
恵理、徹くん、避妊方法いくらでもあるからいつでも相談してね。」


「お母さん、もうわかったから。」


両親が、産婦人科医であった私は、しっかり性教育をされて、まだ処女なのに知識だけはバッチリ。


徹ちゃんも一緒に性教育受けから、分かってるはず。

「分かってるって、でも私、彼氏いないから、避妊する予定ないよ。」